擬似環境の向こう側

(旧brighthelmerの日記) 学問や政治、コミュニケーションに関する思いつきを記録しているブログです。堅苦しい話が苦手な人には雑想カテゴリーの記事がおすすめです。

今年を振り返る

 さて、今年もいよいよ終わりである。

 去年から始めたこのブログ。去年の投稿数が9本だったのに対して、今年はこれまでで86本。なんでこんなことになったのかと言えば、在外研究に出たおかげで時間的に余裕ができたからでもある。なので、帰国したらこうはいかないだろうなあとは思う。

 それはさておき、今年はかなりたくさんブログを書いたので、最後に総集編をお送りしたい。

 基本的には過疎なこのブログ。普段はヤフーで「ディズニーランド・パリ」で検索をかけた人が間違えてアクセスしてしまうこのページが一番人気で、次に「ハリー・ポッター」で検索をかけた人が間違えてアクセスしてしまうこのページが二番人気という、そんな具合である。

 しかし、それでもごくたまにわりと多くのアクセスを集めるエントリもある。そこで、わりと多めのはてなブックマークを集めた記事を紹介しておきたい。

4月 マイノリティを「代弁」すること
8月 ネットで炎上しないために
9月 炎上と監視社会
12月 リベラルのことばが届かない
12月 リベラルなナショナリストに勝ち目はあるか
(番外)2012年10月 捏造された「無関心」

 12月の2本はブックマークのコメントも厳しめでリベラルの困難を改めて痛感させられた。「リベラルなナショナリストに勝ち目はるか」は「生き残れるか」というタイトルにしておけば良かったと思っている。ネット炎上に関するやつは、実は個人的な体験談がhanneisa reee@ a acwqddafadfacn…

 番外は去年のエントリなんだけれども、ぼくも知らないうちにブックマークが結構伸びていたという。このエントリの最後には「僕にはその答えがまだない」と書いたんだけれども、相変わらずぼくにはその答えはない。成長していないのか…。

 次に、個人的に好きな記事を挙げておきたい。やはりたくさん書くと、後で読み返したときに面白く読めるものと、そうでないものがでてくる。特に秋ごろにはなんとなくスランプに落ち込んでいて、楽しみながら文章を賭けないことが多かった。

6月 ツイッター・トリクルダウン
6月 コミュニティの幻影
7月 絶望から始まるマーケティング
8月 ネット内における文化摩擦
8月 太宰メソッドとしての教育
12月 物語は人を追い詰めるのか

 今年の夏はぼく自身の黒歴史についてよく考えたように思う。なので、黒歴史系のエントリも紹介しておこう。先日、はてなでこの文章が話題になったことがあったが、ぼくも他人からすればキモいに違いない思い出を抱えながら生きているのである。

6月 『妖精作戦』から始まる高校生活
7月 真夏の恋
7月 一人称の呪い
7月 黒歴史、中二病、ブラック企業

 今年はイギリスにいながらも日本の民主主義の行く末がとても気になった年であった。そこで、民主主義関連のエントリをまとめておこう。

6月 自己決定という自己欺瞞
7月 民主主義の黄昏
11月 ポジティブ・フィードバックの誘惑
11月 「在日」とは、在日の人たちのことではない
12月 郊外の風景と民主主義

 とりあえず、来年は心穏やかに研究に集中できればいいな、とは思う。あと、ポンド高がそろそろ落ち着いてくれると個人的には非常にありがたい。いや、かなり厳しくなってきたですよ、実際の話。

 それでは、みなさんも良いお年を。